省エネルギー漫談

省エネルギー漫談2

2018/09/25

省エネルギー漫談とは?

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こだわりを持つ男

所長 このエコキュート、出口温度が90℃まで上がらないよ。

業者 今、季節は夏なので、省エネルギーモードで運転中です。

所長 でも、仕様書には出口温度90℃と書いてあるよ。

業者 これは冬期の定格出力時の能力で、今の高い外気温度では必要ありません。

所長 仕様書通りに能力が出ないと困るよ。

業者 夏期は上がりませんが、冬期には90℃まで上がります。

所長 今すぐ上がるようにしてよ。

業者 この冬に性能検証をします。給湯量は今、十分に間に合っています。

所長 今すぐ必要なんだよ!仕様書に90℃と書いてるじゃないか!!

業者 それでは、今すぐ冬にしてください・・・・

<解説>
定格性能は目的ではなく手段

建築設備の機器は全て機器仕様書があります。そこには一定の条件下で満たすべき能力が記載されています。

いわゆる「定格」性能です。

例えばエコキュートで90℃に沸き上げする場合、給水温度が15℃、出湯温度90℃、外気温度16℃の時の加熱能力と消費電力が記載されています。
これはあくまでも、この条件下での能力です。

建築設備の世界では、このメーカーの定格性能を引用して設計事務所が設計仕様書として記載、施工業者へ入札を行います。
施工業者は原則完成引き渡し時(竣工時)に、この設計仕様書を満たす機器を納入している事を、施主に報告する必要があります。

そもそもエコキュートは、少ない消費電力でお湯を沸かすために開発された商品であり、メーカにとって給湯量を確保出来る事は勿論、省エネルギー性能を最大限にするためにしのぎを削っています。(平均2~3年ごとに効率が上がています)

省エネルギー性能をUPする最も簡単な方法は、必要のない時に無駄な仕事をしない事です。

夏場は給水温度が高いため、出湯温度が低くても問題ありません。
しかし、請負業者の中には、やたらと定格性能にこだわる人がいます。
今回の所長は極端な例ですが、定格性能を守る事だけが契約履行の唯一の方法とばかりに、頑として譲らない人がいます。
定格性能はあくまでも必要な給湯量を確保するための手段であり、目的は必要な給湯量を少ない消費電力で作る事です。
一言お施主様に説明して「冬場に能力検証をします」と言えば、普通認められます。

定格性能は、目的を達成する手段です。

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