省エネルギー漫談

省エネルギー漫談1

2020/06/17

省エネルギーをもっと身近にするため漫談にしてみました

省エネルギー漫談士って?

省エネルギーを語る者には下記の4分類がある

省エネルギー診断士

国家資格。削減できる省エネルギー量を正確に計算する人が多い。診断してもらうのに結構な金額が発生する。

省エネルギー漫談士

国家資格の「省エネルギー診断士」と間違われないように「漫談士」と名乗る。一通り省エネルギー計算が出来るが、失敗談を語らせた方がお客様の受けが良い。

プチ詐欺師

省エネルギー削減量が提示した量より少し足りないとわかっているが「いけます」と営業トークをする。確信犯であるが、お客様もサバを読んでいることは理解しているので、あまりトラブルにならない。(メーカーの営業マンに多い)

ホラ吹き

省エネルギーが出来るかできないか根拠を持っていないが、とにかく「ごっつい省エネなりまっせ!」と言い切る。このタイプは営業の「つかみ」が上手なため、設備業界を知らない人はしっかりした人でも引っかかる場合がある。そして大抵が大トラブルに発展する。

展示会の会場で

来場者 エコキュートって、どういう機械?

担当者 CO2を冷媒とし、冷凍サイクルを利用し、空気から効率良く熱を取り出す事が
出来る高効率のヒートポンプ給湯機で、最高温度90℃が出湯可能な機器です。
また、電気事業連合会の機器認証を得る必要があります。

来場者 言っている意味が良く分からない。もっと簡単に!

担当者 CO2を冷媒とした、空気より熱を取り出す90℃
出湯可能なヒートポンプ給湯機です。

来場者 さっきの説明を短縮しただけでしょ!
もっと分かりやすく説明して!!!

担当者 電気ヒーターの1/4の消費電力でお湯を沸かす機械です。

来場者 良くわかりました。最初から、そう言ってもらえれば分かる。

<解説>
お客様にとって必要な情報とは
我々省エネルギーに関わる人間は、普段から設備の話や機器の仕組み等を特段意識する事無く業務に利用しています。
そのため、例えば展示会のプレゼンテーション等で自社商品を説明する場合、その優位性を説明しようとする余り、専門的な内容や用語で説明しがちです。
実際に設備に詳しい、関心の高いお客様であれば話を聞いて頂けるのですが、一般のお客様にとってそんな専門的な用語や説明は関心がありません。
自分の業務には必要無いからです。
最初それが理解出来ず、「この位に噛み砕けばご理解頂けるだろう」と上から目線のプレゼンテーションに成っていたため、一般のご来場者から全く相手にされませんでした。
お客様にとって必要な情報は、「必要な湯量をどの位の電気代でいくらの投資で実行可能か」
であり、まずはそれをお伝えする事が大事だと理解しました。
その他の専門的な話は、お客様が関心を持たれれば自然とご質問頂けるのでその時答えれば良い話です。
この「省エネルギー漫談」を始めた理由は、まずは省エネルギーに関心を持って頂くことから始めるためです。
今後どこまで関心を持って頂けるかわかりませんが、お付き合いの程、よろしくお願い申し上げます。

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