設備工事店様向けご提案

設備工事店様向けヒートポンプ設計のご提案

給湯設備のシステム設計はお任せください。

エコキュートを含む電気式給湯ヒートポンプ及び加温ヒートポンプ、冷凍チラーを利用した熱源システムの設計・制御・運転調整を含む熱源設備全般のカスタマイズ化を最も得意としております。


一過式加温と循環加温

給湯・保温関係のヒートポンプは、主に二種類あります。ボイラーの場合、給湯系統と保温系統は分かれていますが、循環加温という一つの加温システムしかありません。ガス給湯器は一過式と循環加温式の二つがあり、ヒートポンプもこの2種類が存在します。

一過式加温
入口温度に関わらず出湯量を調整する事によって出口温度を目的の温度まで加温するシステムです。この方式では給湯温度60℃の場合、15℃の水をヒートポンプで60℃まで沸き上げる事が可能です。エコキュートもこれに含まれます。ただし、エコキュートの場合は、入り口温度が40℃以下でないと運転出来ない機種も有り、運転できる機種でも効率が極端に悪くなります。

循環加温
循環加温式:入口温度+α=出口温度となり、ヒートポンプ入口から入った湯を一定温度加温して出口から出します。つまり温度差5℃の加温の場合、ヒートポンプ入口が35℃ならば出口40℃、入口40℃の場合は出口45℃と入口温度によって出口温度も変わります。

一過式はシャワー等給湯で利用するのが最も経済的で効率が良い方式です。
循環加温は、浴槽や配管の保温に利用するのが最も効率的です。

冷凍サイクル
冷媒の 圧縮→凝縮→膨張→蒸発 を繰り返す事により熱を効率よく取り出す冷却するサイクルの事を意味します。
この冷凍サイクルを利用することにより、1の消費電力に対して2~8倍の熱量を取り出す事が出来ます。


また、ヒートポンプは冬期と夏期では能力と消費電力が大きく変化します。
そして、カスケード熱交を介して高圧側と低圧側の2つの冷凍サイクルを持つ2段機のヒートポンプの場合も利用状況に制限があります。冷凍サイクルが1つしかない単段機の場合、65℃~70℃の循環加温では、効率が悪くなります。

二段機のしくみ

このように、ヒートポンプのシステム設計は、加温方式やメーカーによる機器の特長、冬期・夏期の仕様の差なども考慮してシステム設計を行う必要があり、ボイラーでの給湯設計を普段行っている設備設計者では対応が難しいのが現状です。当社ではヒートポンプの基本的な使用方法に加え、これまで蓄積してきたノウハウにより、省エネルギー性能やコスト削減が大きくなるよう給湯・加温システムの設計を行っております。

 

2020/08/24