省エネ豆知識.2

省エネ化への基礎知識.2
自社の設備を知ったところで、
どのような光熱費削減方法(省エネ方法)があるのか考えてみましょう。

\光熱費を削減可能な主な省エネルギー方法/

省エネルギー化をするには大きく4つの方法があります

まずは、10年以上経過したエアコンの更新
10年で性能が20%以上向上するエアコン

ヒートポンプの技術革新は日進月歩です。
その性能向上には目を見張るものがあります。
10年前の同一メーカーの同等能力の機種と比較しても20%以上消費電力が削減できます。

次に、ヒートポンプシステム機器の導入
ヒートポンプ式空調や給湯は高効率です。

冷凍サイクルを利用して空気からの熱を効率良く空調や給湯に利用します。
電気ヒーターやボイラーの1/2~1/4のエネルギーで空調や給湯が出来ます。

3つめは、動力のインバーター化
ポンプや吸排気ファン、空気調和機のモーターをインバーター化する事により20~50%消費電力が削減できます。

それではインバーターとはなにでしょうか?
→インバーターとは、直流の電気を交流に変える機械です。
→設備ではポンプやファンで利用可能です。
また、どうして省エネが可能なのでしょうか?
理由は2つ

→必要な時に必要な電気しか使わない。0~100%で容量制御が行えるため、常にフル運転の機器に比べて消費電力が少なくて済みます。
→インバーターの特性により仕事量を削減する以上に消費電力を削減する事が出来ます。


ポンプを例に採ると…
ポンプの流量を必要な分だけ流す場合の消費電力を比較してみましょう。
①は定流量ポンプ+制御バルブ(バルブによる制御)を表し、
②はインバーターポンプ(制御)表しています。

右図より実際の仕事量(回転数)を20%減らすだけで消費電力は50%削減できる特性を持っているのです。

4つめ、最後は照明設備のLED化
水銀灯、白熱灯、40形の蛍光灯をLED化する事により30~50%消費電力が削減できます。

照明設備のLED化が一番、簡単にできる省エネ化になるかと思います。
ただし、何点が気を付けないといけないことがありますので、ご注意ください。


蛍光灯でも高効率な製品もあり、LED照明に取替てもあまり電気料金が削減出来ない場合があるのです。
また、メーカーにより、電球や蛍光灯のみ交換が不可能な場合があります。
最後に照明器具は、水平方向の広がりを見る配光曲線や、器具直下の床面の照度を見る直射水平面照度等により照らし方の特性があります。配光特性にも気を付けて適切な照明器具を選ぶ必要があります。


以上が光熱費削減方法(省エネ方法)の可能性でした。
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2020/07/10